フォルスクラブの将来は仮想通貨のように不安定か

●私たちが当然に利用しているサービスはとても脆弱

金額の違いはあれ、銀行口座にいくばくかの現金を預けている人は多いはずです。恐らくフォルスクラブユーザーよりも遥かに多いでしょう。現金をそのままタンス預金にしていたり、財布で持ち運んでいるのは不便で何より盗難を始めとした犯罪被害のリスクが高いからです。いっそ現金で持つなら預金しておいたほうが、メリットが高いと誰もが考えていたのは確かと言えます。しかしゼロ金利の時代が日常となり利息がつくという旨味は消滅しました。いつでも必要なときにATMやネットバンキングで現金を引き出せるというのも必ずしも自明のことではありません。例えば経済危機に見舞われたキプロスでは、2013年には政府は多数の銀行口座を凍結する決定を行い、しかも差し押さえを行う決定を下しました。同様の出来事はアルゼンチンやベネズエラなどでも発生し、国民はハイパーインフレに苦しむことになったわけです。日本の歴史を振り返ってみますと、鎌倉時代から室町時代にかけて、たびたび徳政令を行っていました。桃鉄をやっていた方は分かると思いますが、借金が帳消しになるカードです。貧乏人からしたら非常にありがたいですが、金貸しからしたら悲惨というしかありません。他人に預けた金が消失しますので、まさに銀行凍結のような憂き目に遭っているとも言えます。

●仮想通貨の起源と広がり

ビットコインを始めとする仮想通貨は、当所は政府の規制や管理を受けない、送金手段として開発普及していった経緯があります。仮想通貨はブロックチェーンと呼ばれる分散型の台帳管理機能で、不正な利用を防ぎ国籍の違いや国境の壁を意識することなく世界中で迅速な決済や送金を可能にしたわけです。反面ダークマーケットでの決済に利用されることで、マネーロンダリングに活用されるなど負の側面が意識されることもありました。中央政府による統制を受けないという、仮想通貨のメカニズムそのものに内在するリスクの存在も明らかになりつつあります。

●インターネットが消滅すれば、仮想通貨もフォルスクラブも利用できなくなるのか

現在では投資商品としての魅力に注目が集まりますが、弊害のほうが大きいと各国政府が考えるなら将来的に消滅する可能性もささやかれています。あるいは何らかの理由でインターネットが消滅すれば仮想通貨は利用できなくなるかもしれません。この点を踏まえると、インターネットでのコンテンツ提供に尽力しているフォルスクラブの将来性にも不安をもつ方がいても当然です。インターネットという舞台が消滅すれば、サービス提供に支障をきたしフォルスクラブも消滅するという可能性です。

●フォルスクラブの消滅というのはかなり極端な話というべき

インターネットでサービスを提供できないとすれば、フォルスクラブは昔みたいにCD-ROMなどのメディアへと経路変更するかもしれません。しかしフォルスクラブには安定した需要があります。したがってフォルスクラブはインターネット環境が激変したとしても、直ちに消滅するというリスクは低いと評価できるでしょう。とはいえインターネットが消滅して仮想通貨もフォルスクラブも危機に直面するような事態であれば、仮想通貨だけでなくフォルスクラブも消滅するかもしれません。もちろん地球消滅するような未曾有の事態に直面するとの確固たる情報や徴候が明らかになっているわけではないので、杞憂に過ぎないともいえそうです。

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